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プロジェクトリーダーの胸のうち

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開発期間1.5年はすべて、失敗に費やしてしまいました。

 私も全くのバカではありませんから、考えられるファクターを一つ一つ精査していきます。 どのファクターがスクリーン印刷の精度に大きな影響をもつのか。 いくつかのファクターを同定することはできましたが、決定的に大きな影響をもつファクターを見つけることができません。 このファクターを 見つけることができないために、試験印刷を行うたびにまったく異なる実験結果がでてきます。 しかも、この影響を回避するための代替手段も 見つけることができませんでした。

 課題を解決するためのアイデアを考える場合、本命の解決策が失敗に終わった場合に備えてSafety Valve、Fail Safeのためのアイデアを 2〜3用意しているかと思います。
 当時私は、技術課題の困難さを考慮して十数個のSafety Valveを用意していたと記憶しています。
開発期間1.5年を使って、本命のアイデアはもとより、代替となるアイデアすなわちSafety Valveをひとつひとつチェックしていきます。 しかし残念なことに、試験を行うたびにValveは外れていきます。 ひとつ、またひとつとvalveが外れていくたびに、「やはりダメか」という 気持ちが強くなっていきます。

開発期間1.5年など、あっという間でした。
残り1週間となったころ、とうとう最後のvalveも外れてしまいます。 もはや私には、使えるカードは残されていませんでした。

 いよいよ次週から、お客さんに納入する試作品を作り始めなければなりません。
開発期間のほとんどを費やしたにもかかわらず、完成できる見通しはゼロでした。 決定的に大きな影響を与えているファクターがどこかにあると いうことはわかってはいましたが、それが何であるかまったくわかりませんでした。 もちろん私はこの間、ファクターが何であるか、どのように 影響を回避するかを、ずっと考えつづけました。
勤務時間中はもとより、帰宅後も休日も、食事中も風呂に入っているときも、寝ている間さえ考えつづけていたようでした。
しかしながら、残り1週間となった時点でも解決策を見出すことができませんでした。

 これほどまでに考えつづけてなお、解決策を見つけられなかった私は非常に落胆し、最後のvalveが外れたことを確認して、「もはやこれまでか」 と思考を停止してしまいました。


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